週刊誌ライター
第30章
     30
 社にいる時は仕事が続く。


 休日は一日中眠り、休んでから、また平日に備える。


 あたしも参っていた。


 日々の忙しさに。


 だけど、意志は強いのだ。


 与えられた仕事は、必ずやり遂げる。


 絶えず記事を執筆していた。


 確かに負い目はある。


 親戚筋の暴力団員やアル中の父親は、一刻も早くいなくなってほしい。


 実害を被るのはあたしなのだ。


 今までどれだけ貧乏くじを引かされてきたことか?


 だが、いずれあの人間たちにも所定の施設などに行ってもらう。

 
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