週刊誌ライター
 一日が。


 アル中のあの人は、昼間からずっと酒を飲んでるらしい。


 最悪。


 それが本音だった。


 別に親子の縁などとうに切れているから、気にすることもない。


 あくまで、あたしはまじめに働く。


 あの人はいずれ老人施設にでも入るだろう。


 眼中にないのだ。


 所詮は、人としてその程度なのだろうし……。


 人間、悪いことは出来ないな。


 そう思っていた。


 時折カフェに行く。


 パソコンやスマホ、それにICレコーダーを持って、だ。
< 145 / 902 >

この作品をシェア

pagetop