週刊誌ライター
 ひたすらキーを叩く。


 まあ、別に慌てることもない。


 きちっとしているからだ。


 余計なことも、雑念も思考のうちである。


 そう思っていた。


 背広姿のデスクが中央席に数名いる。


 あたしも記事の納期は守っていた。


 嫌味を言われたくないので。


 いろいろある。


 この仕事をしていると。


 だけど、基本的に一匹狼だ。


 群れが嫌いだった。


 あくまで仕事中は周りと妥協しているだけで。
< 153 / 902 >

この作品をシェア

pagetop