週刊誌ライター
 それに昼間から酒を浴びるように飲むのだし……。


 人間って、合わない者同士は自ずと離れていく。


 実際、あたしとあの人もそうだった。


 あっちから見れば、週刊誌記者など、ろくな職業じゃないのだろう。


 だが、あたしに言わせれば、アル中の身内など恥ずかしくてしょうがないのだ。


 互いに何も言わない。


 ずっと険悪なのだし……。


 親戚の暴力団員も、あの人も、結局あたしのやっていることには大きく関係しない。


 だから、実家や親戚などとは常に距離を置いていた。


 昼間、ランチ店に食事を取りに行った時、息をつける時間がささやかな幸せだ。


 大抵、単品でパスタやピラフなどを頼む。


 コーヒーやサラダ、スープなどを付けてもらって。


 待ち時間、スマホでニュースを見る。
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