週刊誌ライター
第59章
     59
 12月も半ばを過ぎて、幾分疲れが出る。


 平日はほとんどの時間、社内で頑張っていた。
 

 疲労はあったのだが、ずっとパソコンのキーを叩く。


 記事を書きながらも、ジレンマがあった。


 何かしら納得のいかないことが多い。


 まあ、人間社会なんて矛盾だらけだ。


 実際、あたしなんて、仕事量に見合わない収入しかない。


 それに社も記者に対し、執拗に雑用を押し付ける。


 一番の不満だった。


 寝不足なのだが、連日仕事は続く。


 キーを叩き、記事を作っていった。


 別に憤懣を誰かに話すことはない。

 
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