週刊誌ライター
 今までに莫大な損害を被っているのだ。


 ろくに仕事もせず、昼間から酒ばかり飲みやがって!


 罵倒したくもなる。


 ただ、あの人は更生しないだろう。


 いくらいい機会があったとしても。


 あたしも投げているのである。


 無理だろうと。


 時折エスプレッソコーヒーを飲みたくなる。


 働き詰めで疲れていた。


 でも、別にいいのである。


 苦労した分だけ、将来は必ず光り輝く。


 人間はそうなっているのだ。


 幸福や不幸が長く続くことはないのだし……。
 
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