週刊誌ライター
 考えてみれば、一年中何かしら、記事を書いていることになる。


 疲れはあった。


 擦り切れるように。


 だけど、いいのだ。


 いずれ週刊誌記者は辞めて、フリーライターになるのだから……。


 貯蓄はしていた。


 たくさん。


 それにあたし自身、孤独はあっても、毎日充実しているのだ。


 やることがいくらでもあって。


 周囲の目は気になっても、泰然としたスタンスがある。


 社にいる時は、絶えず記事を書いていた。 


 夜も午前2時までは寝付けない。


 ずっと何かに取り組んでいた。
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