週刊誌ライター
 芸能人の溜まり場になるような場所は、この街にもあった。


 繁華街の飲み屋やクラブなど、高い店が結構ある。


 客として入らなくても、スクープはキャッチできた。


 いつもスマホとパソコンを持っていて、いざとなれば情報を確保し、記事にする。


 常に収穫があるとは限らない。


 仮に記事を書くことになれば、喫茶店などで執筆することがある。


 長時間、コーヒーとスイーツで粘り、記事を書き上げるのだ。


 あたし自身、感覚は新しい。
 

 平成生まれだから、まだ若いのである。


 同じ社にも、いろんな人間がいた。


 ライターは硬い記事から、柔らかいそれまでこなす。


 いつも頭をニュートラルにしておく。


 雑誌は受難の時代だ。
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