週刊誌ライター
第66章
     66
 正月気分がすっかり抜けて出勤日になると、社に行き、仕事する。


 会社は新年会など、年末の忘年会とまるで同じことを繰り返す。


 まあ、あたし自身、別にそういったことに対して、ほとんど興味がないのだ。


 基本的に一匹狼なのだし……。


 それに記者生活も数年で終わると見ている。


 社に対する忠誠心など、そうないのだから……。


 あたしにはあたしに合ったやり方がある。


 そう思っていた。


 だから、自分を強く持っている。


 決して自分自身を裏切らないように。


 人間は他人を裏切るものだ。


 出し抜くことなど、当たり前である。

 
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