週刊誌ライター
 読まないといけない新聞や雑誌などの記事がたくさんあった。


 どうしても、トレンドとか流行には乗り遅れるのである。


 最近、11年前に芥川賞を受賞した作家のデビュー作を読んで、ひどい作品ねと思ったことがあったのだし……。


 雑誌は文化だ。


 作っている人間が文化的じゃなくても。


 あたしにはフリーライターのように、時間をたっぷり持てる書き手の方が向いている。 


 第一、通勤時間などももったいない。
 

 家でやれる仕事なら、そっちの方をやりたい。


 そう感じていた。


 どこにいてもライターはライターなのだから……。


 パソコンに向かってキーを叩き、記事を作る。


 それをデスクに送り、デスクが一通り目を通して、校閲に回す。

 
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