週刊誌ライター
 雑誌が出来る過程は、延々その繰り返しだ。


 あたしの立ち位置といったものは、ほとんどない。


 そういった、極個人的に怨恨のような考え方や理由のようなもので、組織にいるのが嫌なのである。


 だから、いずれ辞める。


 それは決意していた。


 別にいいのだ。


 組織に属さずとも。


 フリーで月刊誌などに連載などを複数本持てば、何とか食べていけるのだし……。


 ずっとそんなことばかり考えていた。


 合間にホットコーヒーの入ったマグカップで手を温めながら……。


 冬の寒さは厳しい。


 どこにいても。

 
< 252 / 902 >

この作品をシェア

pagetop