週刊誌ライター
 朝から晩まで。


 いずれアル中になるだろう。


 あたしだって、あの人が仮に病院や施設などに入っても、見舞いや慰問に行こうとは思わない。


 それぐらい、ひどい人間なのだ。


 関わるだけ無駄である。


 常にそう思っていた。


 いつからか、親子の間に溝が出来たのだ。


 埋めようのないような。


 だけど、拘るのは無意味だった。


 気にすることもない。


 所詮、それがあたしとあの人の関係なのだから……。


 そんなバカげたことを考える暇があれば、一文字でも多く原稿を書く。

 

 


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