週刊誌ライター
 体質としては4時間寝れば十分なのである。


 もちろん、健康にいいわけはないのだが……。


 記者は大変だ。


 原稿には厳重な締め切りがあるのだから……。


 日々追われていた。


 街ではいろんな刺激がある。


 でも、あたしだって夜の街を派手に遊び歩くほど若くない。


 それに活字の方がよかった。


 あたし自身、頭を鍛えたいのである。


 ずっとそう思っていた。


 だから、遊びの感覚は捨てている。


 もちろん、身内のあの人のようにアルコールに溺れることもない。


 恥ずかしかった。
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