週刊誌ライター
 午前6時に起き出し、キッチンでコーヒーを一杯ブラックで淹れる。


 飲みながら、スマホでニュースをチェックする。


 そして準備を整えてから、仕事に出ていた。


 疲労は続く。


 社にいる間、ずっと拘束されるか、取材などに出かけることもあった。


 会社員だから、自由が利かない。


 ランチも独りで行って済ませ、また社に戻り、パソコンに向かう。


 同世代の人たちも自由のないような毎日を送っているだろう。


 あたし自身、週刊誌ライターは酷な仕事だと思っている。


 だが、それでもまだマシだ。


 もっと複雑な事情を抱え込んだ人だっているのだから……。


 それに今、こうやって仕事が出来ているだけでも、幸福だと思わなければならない。


 仮に失業したりしたら、どうやって食べていくことになるのか?
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