週刊誌ライター

第８７章

　　　　　８７
　街でもビルとビルの間を暖気が吹き付ける。


　もう春だ。　


　毎日疲れていたのだけれど、ずっとパソコンに向かっている。


　記事を作っていく。


　暇なく。


　雑用や取材などもある。


　あたし自身、普段から活動的だ。


　妥協はしない。


　周囲といろいろトラブルがあるのも、現実である。


　だけど、それでもいいと思っていた。


　人間なんて、所詮そんなものだ。


　いろんな経験をしながら、そう感じるに至っていた。