週刊誌ライター
 付き合いが悪くても、うちの雑誌社は業務が成り立っていた。


 あたし自身、これからライターとしてやっていくのに必要なスキルはある。


 もちろん、ずっと勉強を続けていた。


 無駄なことなど、一つたりともない。


 別に人間関係がそう出来なくとも、雑誌社の記者はそこそこやれて、いずれフリーになってもそう困らない。


 ライター自体、出来高や歩合で動くからだ。


 そこは割り切っていた。


 記事の執筆を続けながら、合間にいろいろやる。


 第一、書籍をたくさん買っていた。
 

 それに目を通すことがまず必要だ。


 夜の遅い時間帯で街が寝静まった頃、濃い目のコーヒーを一杯淹れて、本を読んだり、ネットでいろいろ勉強したりする。


 慢性的な寝不足が苦しい。
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