週刊誌ライター
第97章
     97
 平日は社のフロアでずっと記事を書く。


 疲れていた。


 夜間も起きている。


 本来なら寝た方がいいのだが……。


 パソコンのキーを叩き続けていた。


 まあ、記者は記事を書くのが仕事だから、当然だ。


 ただ、今の仕事に納得が行っているわけじゃない。


 元々、あたし自身、人から命令されるのが嫌いなのだ。


 会社に溶け込めないし、サラリーマンには向かない。


 分かっていて、やっていた。


 早くフリーになりたい。


 今のように、ずっと不満を抱えたままでいるんじゃなくて。

 
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