週刊誌ライター
第113章
     113
 疲労は抜けない。


 会社で仕事をしながら、日々実感していた。


 週末になっても、休みは寝てばかりなのだし……。


 メリハリがないのだ。


 あたし自身。


 昼間はずっと記事を書く。


 パソコンに向かう時は、真剣になっていた。


 週刊誌自体いい加減なのだが、あたしは決していい加減なものを書かない。


 きっちりと取材をし、執筆する。


 確かにこういった誌面は、何でもありな場合もあった。


 だけど、あたし自身、ライターとしての一定のプライドはあるのだ。


 プロ根性を捨てない。

 
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