週刊誌ライター
 常にネタを狙っていた。


 どこでチャンスに遭遇するか、分からないのだから……。


 不調はあった。


 梅雨時は疲れる。


 心身ともに。


 まあ、憂さなどいくらでもあるのだ。


 そう思っていた。


 別に気に留めてない。


 ただ、あたし自身、将来のことは気にしていた。


 今の社はいずれ必ず辞めるだろうからだ。


 毎日、仕事に追われまくっている。


 忙しいのはいいことかもしれない。


 暇なよりも。
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