週刊誌ライター
第126章
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 7月も日にちが過ぎていく。


 あたしも疲れていた。


 身も心も重たくて。


 だけど、絶えず前進する。


 いつも思っていた。


 何がいいかは分からないのだ。


 それに人間にはまさかということもあるのだし……。


 十分気を付けていた。


 ずっと幸福が続くこともなく、不幸も続かない。


 実際そうなのである。


 誰でも。


 もちろん、あたしにも備えはあった。

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