週刊誌ライター
 いずれ、自分の努力が報われるだろうと思いながら……。


 報われない努力などない。


 常にそう思っている。


 現実は辛いのだが、それ以上にあたしにとって、ノイローゼの種になるものはあった。


 でも、いいのだ。


 あたし自身、現実的に自分の力でやっていくしかないと思っているのである。


 不安はあった。


 今後、順当にライター稼業をやっていけるのかと。


 だけど、無用な心配だ。


 あたしが文章を書けなくなる日は来ない。


 むしろ、自分自身が仕事面でも遅咲きだと思っている。


 それぐらい、遠い先を見つめていた。


 自分が年を取った時には、豊かな花が咲いているだろう。
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