週刊誌ライター
第138章
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 9月に入り、だいぶ涼しい。


 朝晩、虫の音を聞いていた。


 疲れはあっても、連日出勤する。


 何かあっても、鷹揚に構えていた。


 昔から「売り言葉に買い言葉」という言葉を知っていて、日々実践している。


 記事や社の公式ツイッターでも、相手を挑発して書く。


 アクセス数やフォロワー数がどんどん伸びるのも、ありがたいことだった。


 別にあたし自身、誰かを傷付けるということは考えてない。


 というより、ちょっと書かれたぐらいで傷付くなど、そんな軟じゃ、人生生きて
いけない。


 あたし自身、昔ブログのコメント欄に根も葉もないことを書かれて、炎上したこともあったのだし……。


 何かを書いたり、読んだりすれば、必ず何かが起こる。

 
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