週刊誌ライター
第143章
     143
 休日や祝祭日は、寝てばかりいた。


 普段寝不足なので、休みになると眠る。


 確かに体は丈夫なのだが、疲れが出ていた。


 出勤日は、ずっとパソコンに向かっている。


 関心のないことには、首を突っ込まない。


 それでいいと思っていた。


 あたし自身、そんな感じで来ているのだから……。


 今までも無意味な時間がなかったと言えば、ウソだった。


 あの人がずっとお酒ばかり飲んで、暴力を振るっていた時代もある。


 大学進学を機に、逃げるようにして、実家を出た。


 今考えても、正しい判断である。


 あたし自身、大学時代など、まともに授業に出なかった。

 
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