週刊誌ライター
向かい続けていた。

 別にあたし自身、葛藤があっても作業を続ける。

 ライターは記事を書けてなんぼだ。

 きつい仕事でも先には幸運が待っている。

 そう思っていた。

 その分、休みになると、寝てばかりだ。

 いつもは正午など、一番バリバリの時間帯なのだが、休日は眠っていた。

 相変わらずランチは独りで行く。

 誘う相手がいない。

 社の同僚たちは、仕出しのお弁当などで済ませたり、買っていた菓子パンなどを食べているようだ。

 あたしはいつも洋食屋でピラフなどを頼んでいた。

 食べないと力が出ない。

< 536 / 902 >

この作品をシェア

pagetop