週刊誌ライター
第170章
170
 平日は朝から晩まで仕事だった。

 果たして、いつフリーになれるのか?

 そんなことばかり気にしていた。

 毎晩、終電に揺られて、自宅マンションに帰り着く。

 疲労やストレスがたくさん溜まっていた。

 まさに仕事漬けである。

 ずっと。

 いつかはライター業に専念できるようになりたい。

 心の中では、そう思っていた。

 雑誌社に在籍していると、雑用の方が多いのだから……。

 毎日、記事執筆と雑用の繰り返しだ。

 夜間は睡眠導入剤でやっと寝付く。

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