週刊誌ライター
第173章
173
 年の瀬である。

 忙しい。

 何かと。

 来年紙面に掲載される記事も、先行して書く。

 疲れていた。

 夜は真っ暗な街を横切る終電に揺られて帰り、自宅マンションに着いたら、シャワーを浴びて寝るだけだ。

 6時間睡眠である。

 午前零時就寝、午前6時起床だ。

 健康的ではある。

 無理しないのだし……。

 会社で仮眠を取れば、仕事もはかどる。

 ずっとパソコンのキーを叩く。
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