週刊誌ライター
第176章
176
 すぐに年末も仕事納めの日がやってきた。

 早い。

 時が過ぎ去るのが。

 12月最後の金曜は仕事を午後5時に切り上げて、それから社内のパーティールームで忘年会だ。

 それまではずっと仕事する。

 確かに一年が終わると、一安心だ。

 正月は自宅マンションで、ゆっくり過ごすつもりである。

 実家にはアル中のあの人しかいないのだから。

 そんな人といくら一緒にいても、面白くない。

 あたしもいろいろある。

 考えていることが。

 ただ、別にいいのだ。
< 611 / 902 >

この作品をシェア

pagetop