週刊誌ライター
あくまで記事を書くのは、仕事だ。

 そのためなら、多少荒っぽいこともやる。

 普通に。

 まあ、別にそれでいいのだ。

 新年も独りで過ごす。

 実家に帰っても、あの人しかいない。

 面白くも何ともないのだし……。

 いつの間にか、記憶の中で昔のことが粉々に砕け散っていた。

 残骸すらない。

 もう終わったことなのだ。

 あの人や家族との昔の出来事は。

 いいと思う。

 幕引きがあったものとして。
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