週刊誌ライター
 ある意味、時代の空気に慣れてしまっている。


 大量生産・大量消費というものに。


 お金さえ出せば、何でも手に入る時代だ。


 違和感なく、溶け込めていた。


 考えてみれば、昔からネット環境やケータイ電話はあって、グローバル化した時代に生まれ育っている。


 あたしだって、何不自由なく大学まで出ていた。


 同級生などで、大学院まで行く人間は大勢いたのである。


 何の価値もない修士号や博士号などを取るために。


 別にあたしは最初からマスコミに就職するつもりでいたので、就活を早めにして、学部卒で今の雑誌社に入社した。
 

 元々外交的である。


 本来的に雑誌ライターに向いているか?と問われれば、そうでもない。


 だけど、週刊誌の仕事にも慣れた。
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