週刊誌ライター
 それにいずれ社内は刷新されて、古株もいなくなる。

 いつも思っていた。

 早くフリーになりたいと。

 あたしのこなさせられている社内の雑用は、実に時間の無駄なのである。

 だが、感じることもあった。

 今から先は、ある程度、自分の思い通りになるだろうと。

 何かチャンスがあれば、それに乗じたい。

 そう思い、やっていた。

 仕事など、掃いて捨てるほどある。

 実際、そうなのだ。

 もちろん、同じ女性社員でも、この仕事を結婚までの腰掛のように思っている人間もいた。

 実に、ジャーナリズムを冒とくしていると思う。

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