週刊誌ライター
 雑誌社というのは。

 昔から、この世界はそうだった。

 ライター業は過酷なのである。

 ただ、別に気にしてなかった。

 恥ずかしい親族と一緒にいるよりは、十分マシだ。

 普通にウイークデーは社に出る。

 多少いろいろあっても。

 もちろん、その分休日はゆっくりするのだが……。

 食事にも気を遣う。

 薄味を通していた。

 健康のために。

 外食でも、なるだけ濃い味付けのものを避ける。

 この仕事を全うすれば、フリーになれると思っていた。
 
< 704 / 902 >

この作品をシェア

pagetop