週刊誌ライター
 あたし自身、親子関係などがとうに切れている以上、関わりたくなかった。

 結局、そういったことなのである。

 あたしの人生は長いだろう。

 あの人と違って。

 あの人のことを見捨てた自分を肯定していた。

 所詮、そういった人間なのである。

 そう感じていた。

 別に何も気にしてない。

 ただ、あたしとしては、あの人に関することから一切手を引いたというだけで……。

 いいのだ。

 バカ親を捨てる。

 それがあたしにとって取れる、唯一の選択肢なのだから……。
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