週刊誌ライター
 でも、いずれ今の社を離れるつもりだ。


 こんなところに埋もれたくはない。


 そう思っていた。


 あたしには、やはりサラリーマンは向いてないのだ。


 自由業の方がいい。


 昔から分かっていることなのだけれど……。


 ずっとパソコンのキーを叩く。


 記事は出来ていた。


 疲労は積み重なっている。


 まあ、人はそれぞれいろいろと事情があるのだろうが……。


 思う。


 自分がしっかりしないと、ダメだと。


 もちろん、実家にいるアル中のあの人や、親戚筋の暴力団員とは一切手を切っていたの

 
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