週刊誌ライター
 それは一貫している。


 大学在学時は文芸専攻だったので、何かを書くのには抵抗がなく、実際筆が速い。


 そういった才能だけは十分持ち合わせていた。 


 読むのも書くのも好きで、実際今のあたしは絶好調だ。


 夏の暑さが続いても、土日以外は連日出勤し、フロアや社外で仕事をしている。


 カフェに行く時はノートパソコンを一台持っていく。


 それに連絡用にスマホを携帯していた。
 

 ずっと仕事する。


 パソコンで打った記事を、メールでデスクの沼沢たちのマシーンに転送しながら……。


 日々追われる。


 業務に。


 でも、記事の執筆は慣れると楽しい。


 いつもそう思っていた。
< 84 / 902 >

この作品をシェア

pagetop