COURAGE
親父は結局、酒に溺れて今じゃ立派なアル中だ。
最初は心配して遠方から色々と世話を焼きに来ていた親戚も、今は諦めてきている。


俺はと言えば、苦しんでいた親父に自分でも理解できない嫌悪感と不信感を抱き、自分自身を許せず、素行の悪い、馬鹿な意気がった半端不良に堕ちる始末。

親父だって苦しくて仕方がないのに。

俺が馬鹿なことをするなんて母親は望んでないのに。

< 14 / 26 >

この作品をシェア

pagetop