COURAGE


バイクの音が聞こえる。あぁ、違う、俺の原付きだ。そしてクラクションの音。目の前には大型トラック。

なぜだ?

驚き、咄嗟にハンドルを切った。次に目前にあったのは白…?空…?

そこまでは思い出せた。

…が、その後は…どうしたんだっけかな…

そんな事をまだ思考が定まらない頭で考えているとガチャリと音がした。


『あ!藤森くん!目が覚めたのね!待ってて!』

そう声がしたと思うと、俺が視線を声の方向に向けた時には、見慣れないドアが開きっぱなしで揺れていた。
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