取り込む家
「咲、ごめんな。今日は疲れただろ?」


優生がそう聞いてくるので、あたしは素直に「うん」と、答えてしまった。


いつもなら笑顔で「全然平気だよ!」と、言える所なのに。


「ハハッ! うちの両親はパワフルだからなぁ。でも、咲の事はやっぱり気に入ってたみたいだからよかったよ」


優生がホッとしたようにそう言った。


その言葉に軽いひっかかりを覚えた。
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