取り込む家
あたしの事を気に入っている。


それはあたし自身も感じる事だった。


だけど、それはあたしが常に少しだけ無理をしているからだった。


入れない会話を聞き、お腹が空いているのを我慢して買い物につきあったからだ。


我慢することで気に入られるなら、あたしはいつ本当の自分をだせるんだろうか?


考えてもわからなくて、あたしはソファに沈み込むようにして横になったのだった。

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