取り込む家
サキの隣に立ったユウセイは「なんだよ、昨日の残りのハンバーグか」と、ため息交じりに言ったのだ。


その言葉に俺は目を見開き、同時に深いため息を吐き出した。


今そんなこと言ってどうする。


サキは昨日の出来事で落ち込み、疲れてるんだぞ?


しかしユウセイはその変化に気が付いていないようだ。


久しぶりに両親との時間を過ごしたことで、気持ちがサキから離れているのかもしれない。


「昨日、食べてくれなかったから残ってるのよ」
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