取り込む家
「咲ちゃんの友達を紹介してほしいって、言っといただろ!?」


「あぁ~……そうだっけ?」


俺は更に首をかしげる。


立花とそんな約束をしていたかどうか、全然思い出す事ができない。


「咲ちゃんの写真を見せてもらった時に頼んだだろ!?」


そう言われて酔いつぶれてしまった日の事を思い出す。


どうやら俺はとことん飲んでしまっていたようで、やっぱり何も思い出せなかった。


「悪い。忘れてた」
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