取り込む家
立花はそう言い天井を見上げた。


「あぁ。屋根裏になにか動物がいるみたいなんだ。追い出したと思ってたんだけどな」


「一度追い出したと思っても、居心地が良くて戻ってきたんじゃないのか?」


「そうかもしれないな」


「それにしてもでかい音だったぞ。この家大丈夫なのか?」


立花の言葉に俺は顔をしかめた。


「床を這うような音じゃなかったか? 蛇だと思ってたんだけどな」


「もっと大きな動物の音だったぞ」


立花にそう言われ俺は天井を見上げた。
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