取り込む家
☆☆☆

それから10分ほど経過した頃、不意に立花が立ち上がった。


「俺そろそろ返るから」


「は? もうかよ」


俺は慌てて立ち上がる。


「もう腹もいっぱいだしな」


「でも……」


チラリと真衣ちゃんへ視線を向ける。


2人はまだ番号交換をしていないはずだ。


あれだけ女の子を紹介しろと言っていたのに、真衣ちゃんを前にして緊張してるのか?


「咲もまだ帰ってこないし、もう少し待てよ」
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