取り込む家
☆☆☆

玄関まで立花を見送った俺はため息交じりにリビングへ戻って来た。


本当なら俺が送って帰る予定だったけれど、真衣ちゃんを1人で残しておくわけにもいかない。


咲はまだ帰らないし、今日はグダグダだ。


「なんか、今日はごめん」


頭をかきながらそう言い、真衣ちゃんの隣に座る。


真衣ちゃんは左右に首をふって「大丈夫ですよ」と、ほほ笑んだ。


その笑顔はどことなく咲に似ている。


咲も真衣ちゃんも、自分に似ている子と仲良くなったんだろうな。


ぼんやりとそんな事を考えていると、真衣ちゃんが席を立ち準備していた料理を運んでくれた。
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