取り込む家
行為を終えた女がけだるそうに寝返りをうち、俺の唾液がその指先に絡み付いた。


細くて白い、繊細な指先がネットリとした唾液にからめとられていく。


ゴクリ。


思わず唾を飲みこみ、俺はすぐにベッドへと戻った。


身を丸め頭の中で男女の行為を思い出す。


ジンジンと焼けつくような熱さを感じながら、俺はひたすら己を押さえていたのだった。
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