取り込む家
バイト~優生サイド~
翌日俺は朝からバイトが入っていた。


咲は午後から大学だ。


起きて顔を洗い、キッチンへ行くと咲が料理をしている。


紺色のエプロンを付けてお味噌汁の味見をしている咲を見ていると、やっぱり顔がにやけて来る。


「俺も手伝うよ」


「大丈夫だよ。優生は朝からバイトなんだから、先に着替えでもしてきて?」


俺が隣に立つと咲は慌ててそう言った。


「まだ時間には余裕があるからさ」


俺はそう言い、咲からお玉を受け取ってお味噌汁の味見をした。
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