取り込む家
ここからサキを見ている間に、サキへの想いは強くなるばかりだった。


1度見たサキの裸体を忘れる事ができない。


いっそ知らなければよかったと思うほど、今でも鮮明に思い出す事ができる。


サキに触れているユウセイを自分の姿と被せていく。


白い滑らかな肌をなで、サキにキスをして、体温を上昇させていく。


思い出し、俺はベッドに寝転んだ。


体が熱いのに、手のない俺にはどうすることもできない。


猫のようにまるまり、ただこの高揚感が過ぎていくのを待つだけなのだった。
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