取り込む家
俺は今日入荷した映画をチェックする手を止め、立花を見た。


「俺毎日1人で寂しいんだよ」


そう言い、唇を尖らせる立花。


そんな女みたいな事をされても可愛くもなんともない。


「無理」


俺は即答し、再び仕事に取り掛かった。


今日はホラー映画が3本も出ている。


どれも洋画の3流映画だけれど、嫌いではなかった。


頭をからっぽにして見る事ができる映画も時には必要だ。


だけどこの類は咲は好きじゃない。
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