取り込む家
「まじだよ」


俺は茫然としている立花の代わりに箸を拾い、新しい箸を用意してやった。


その間も立花はスマホから目を離さない。


「すげー美人じゃねぇかよ!!」


酒が入って声量が増した立花がそう言い、俺の肩をバシン!と叩いた。


やっぱり叩かれるんだな。


そう思い、手加減を無くした暴力に肩がジンジンと痛むのを感じた。
< 90 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop