2人の王女と2人の騎士
この武闘大会はトーナメント形式で行われている。
イグニスとクライドはシード権があるから序盤は力に自信のある一般人や、腕試しをする騎士団員たちが競い合っていた。騎士団員の中には見知った顔ぶれが揃っていたので、そういった試合は思わず応援したくなる。
レイスフォールの事がなければ、今頃大声で応援出来ただろう。
あ、でも公の場だからはしたない行動をするなと注意されてしまうだろうか。
でも、たらればばかり考えていても仕方ない。
だから今日はこの光景を心の中に焼き付ける。
ファルサリアで過ごす残り少ない時間を…。