大事な人
ガラガラっ!

健人「和也、大丈夫か?」

和也「俺は大丈夫だ。それより陽菜ちゃんは?」

健人「病室のベットで寝てるよ。」

和也「よかった。助かったよ。ありがとう健人。」

健人「当たり前のことをしただけだよ。お礼なんて言われるようなことしてないよ。陽菜ちゃん、そっちの病棟に運ぶか?」

和也「そうだな。頼んだ。」

健人「はいよ。それと聞きたいことがあるんだ。」

和也「改まってなんだよ。気持ち悪いぞ。」

健人「最近、陽菜ちゃんの喘息は安定してたのか?」

和也「あぁ、おととい定期検診だったんだけどそん時は雑音も聞こえなかったし、顔色も特に変化はなかった。」

健人「そっかぁ。」

和也「だからなんで喘息の発作がおこったのか見当がつかないんだ。」

健人「陽菜ちゃんのこと責めないって約束出来るか?」

和也「あぁってお前なんか知ってんのか?」

健人「あぁ、陽菜ちゃんが救命に運ばれて来た時に「学校で体育の授業の時にランニングをしている最中に倒れたそうです。」って言ってたんだ。」

和也「陽菜ちゃん、なんで体育の授業に参加してるんだ。あれだけダメだって言ったのに。」

健人「それは俺にはわからない。陽菜ちゃんがお前の病棟に言って目が覚めた時にお前が陽菜ちゃんに聞け。」

和也「わかった。ありがとう健人。」

健人「あぁ。」
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